第13回harappaレクチャー リポート10

そういう感じですごく幅広く、gm自体の展覧会というのをやってます。
いろんなアーテイストの方とさせていただいていますが、
奈良さんとの動きというのは超特別で、最初にさせていただいた『S.M.L.』っていう
展覧会からすべてが始まったんです。この時も、奈良さんがgrafに何度か遊びにきてくれてて、grafの工場とか見てくれて、「雑誌とかで見たら、かっこいい感じだけど、工場を見ると、ぜんぜん違うねえ。(笑)」みたいな感じで、みんなが木屑まみれになって働いているのを見て、なんか一緒に作ったら、おもしろいかも、と、思ってくれたようで、まあ、展覧会やろうって話になったんです。
奈良さんが展覧会やろうって言ってくれてるよ、みたいな話というか、そう言われても、
「世界の奈良」を相手に何をすればいいんだ、というビビリもすごくあって、
「すみません、一緒にやるって言う感じでいいんですか?」
っていったら、
「そうじゃなきゃ。」
みたいな感じになって、
そうして、
『S.M.L.』っていう展覧会が
開催されたんです。
Photo:下村写真写真事務所

この時は、SとMとL、っていう三つのサイズの違う部屋を作ろう
みたいなアイデアだけが最初にあって、
Sの部屋は子供サイズの部屋で、
実際にgrafの普通に売ってる家具と同じデザインなんですけど

Photo:下村写真写真事務所

大体小学校低学年くらいの120センチくらいの子にぴったりなサイズで、僕らがこの部屋に入るとすぐ頭をぶつけるし、椅子は座れないし、あ、なんかこう育ちすぎた、みたいな感じをすごく思うような部屋になっていました。
向かいの壁にはその時澤さんがテキストを書いてくれたのが張ってあったりとか。
Photo:下村写真写真事務所
壁のくぼみのなかに
奈良さんがアフガニスタンで撮った子供の写真が見れるようになったり。
実は、ついこの間、先週まで、埼玉県立美術館で「椅子のデザイン」という展覧会にこれが出品されていてその片付けを終えて、grafチームはこっちに来ています。


Photo:下村写真写真事務所
これがMの部屋なんですけど、
等身大の部屋を作ろう、で、奈良さんのスタジオにしてしまおう、というので作りました。
実際にここで奈良さんが十日間ぐらい滞在していろいろドローイング描いたり、それから、ここで、毎晩のように宴会をやったりとかして、いろいろやったところをそのまま展示として発表しました。
そういうのがあって、今回の巡回展の原美術館での展示になりましたが、
「My Drawing Room」という作品はこのM部屋から来ている、
って言う感じになっています。

Lのほうはどうなっているかっていうと、今度逆に2m20Bくらいの人にぴったりの椅子っていうのがおいてあって、大画面でスライド上映しているんですけど、
そこに坐ると、僕ぐらいじゃとうてい足がつかないぐらいの椅子になってて、自分自身が子供になったときのサイズになっている。それで作品を観るって言う感じの部屋になっています。
Photo:下村写真写真事務所
で、その埼玉の「椅子のデザイン」っていう展覧会の時には、この後、
ノリと勢いで作った、って言ったら、叱られますが、L部屋のL椅子より
もっとでかいものを作りたいっていうんで、XLの椅子、っていうのを作ってるんですけど、それもgrafで普通に売ってる椅子の1.8倍という、すごいでかい椅子なんです。
座面、高さもでかくて、今度は僕らは、子供どころか、赤ちゃんみたいなサイズになるんですけど、そいうのも作ったりして、それが、埼玉に行ってS部屋と一緒に展示されたりとかもしました。
それが、まあ、最初の『S.M.L.』っていう展覧会です。さっき見ていただいていたビデオっていうのはこの時の制作中の風景を、その辺にビデオカメラをころがしておいて、いろいろとみんなを撮ってたのが、なんとビデオテープに8本分くらいになって、それを僕が、
お正月にカチカチカチカチ、まさにこのコンピューターでカチカチカチカチ編集してできたのがあのビデオなんです。
こんなもんでー、みたいな感じなんですけど、今思うと、作っておいて
良かったなあって感じです。



画像提供 下村写真事務所:禁無断転載

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